
ウルトラマラソンやトレイルランニングの世界を調べていると、時々「この人は同じ人間なのだろうか?」と思わされるような規格外のランナーに出会います。
その代表格が、プロランナーの飯野航(いいの わたる)さんです。
滋賀一周ラウンドトレイルでの出会い
飯野さんの存在を初めて知ったのは、YouTubeで観た『滋賀一周ラウンドトレイル2022』の公式ドキュメンタリーでした。
全⻑約415kmという気が遠くなるような山道を走破する過酷なレース。 画面越しに映る飯野さんは、どこか淡々としていて、圧倒的な自信と余裕を漂わせている姿がとても印象的でした。
「なんか、すごく自信がありそうな人だな……」
それが、私の飯野さんに対する最初の第一印象でした。
調べれば調べるほど凄すぎる「スマイルランナー」
その後、日本の長距離フットレースや縦断マラソンの歴史を調べていく中で、再び「飯野航」という名前に巡り合いました。気になってさらに詳しく調べてみると、第一印象の「自信」を遥かに裏付ける凄まじい実績の数々を知ることになります。
-
世界一過酷と言われる砂漠レース「Badwater 135」での優勝
-
本州縦断フットレース(1,550km)優勝
-
東海自然歩道や四国お遍路の最速踏破記録(FKT)
どんな極限状態であっても笑顔を絶やさないことから「スマイルランナー」と呼ばれ、過酷な状況すらも楽しむかのように走り続けるスタイル。
さらに驚いたのは、現在彼が挑んでいるプロジェクト「Trans Atlas Running(トランス・アトラス・ランニング)」です。 なんと、南北アメリカ、ユーラシア、アフリカ、オーストラリアという「世界5大陸を自分の足だけで走破する」という前代未聞の冒険に挑戦されています。
もともとは「ダイエット」をきっかけに走り始めたという飯野さんが、いまや地球を駆け巡るスケールの冒険家になっている。そのドラマにも深く胸を打たれました。
「日本全国を走って回りたい」という新しい夢
世界5大陸を走るなんて、私のような市民ランナーからすれば果てしなさすぎる世界です。 けれど、こうして自分の夢をどこまでも素直に、そして楽しそうに形にしている人の姿を見ていると、不思議と自分の中からもフツフツと力が湧き上がってくるのを感じます。
「世界は無理かもしれないけれど、自分も日本全国のいろんな街や歴史ある街道を、自分の足で走って回ってみたい」
ウルトラマラソンの完走を目指す緊張感も良いけれど、もっと純粋に「自分の足でどこまでも遠くへ行く楽しさ」を味わいたい。飯野さんの走りを見ていて、そんな新しい夢と旅心が芽生えてきました。
「夢を叶える人」のエネルギーは、見る人に「自分ももっとできるんじゃないか」という前向きな勇気をくれます。
これからも過去の自分を超えていく挑戦を続けながら、いつか日本中のいろんな景色を愛車のシューズとともに駆け抜けていきたいと思います。
【今回インスピレーションを受けた動画】