残り10km1時間45分。
簡単なようで簡単ではありませんでした。
残り10kmの緩やかな坂道が難所とは効いていたものの、全然緩やかではなかったです。
この坂無理。
走れません。
さらに馬越峠の下り坂で完全に足をやられてしまい、歩くのでも痛いです。
ここまでひどい状況になるとは思いませんでした。
太もも、膝、ふくらはぎ。ドコモ満身創痍です。
すごいなぁ。こんな大会があるんだなぁ。と考えながら歩きました。
しかし、歩くと1kmが12分かかっています。
このままだと10km120分なので完走できません。
これはまずいと平坦な道は走り出しましたが、少し走っては歩くの繰り返しになります。
これがあの電柱ごとに走ったり歩いたりを繰り返すと言われていたやつかと気が付きましたが、確かにそうなりますね。
周りの人たちも走ったり、歩いたり。
同じところで走る歩くを繰り返すとペースは一緒なんですが、それが交互だと抜きつ抜かれつで面白いです。
歩いているときに抜かれて、走っているときに抜いて。
一体これを何回繰り返すのかと。
そしてラスト3kmの会場音声が聞こえる場所まで到着しました。
最後のエイドで数百mのところにゴールがあるのに回り道。
確かに辛いですね。
しかし、まだ30分以上時間があるので、歩いても大丈夫そうです。
平坦な道なのですが、もはやそれでも走る気力がなく、少し走って、歩いての繰り返し。
隣の人と仲良くなって話をしながら走ったり、もう最後は完走できるのが見えてきたので楽しくなってきました。
そして無事ゴールしました。
13時間55分と制限時間5分前でしたが。
しかし、今回はなんと制限時間が15分伸びていたらしいです。
まぁ理由がスタート時の検査チェックが滞留してスタートが遅れてしまった人がいたためだとのことですが。
私はちゃんとスタートできたので関係ないですね。
遅れた人だけ伸ばせばいいのになぁと。ネットタイムで完走にすれば不公平感ないんですけどね。
まぁ私は14時間の本来の制限時間を切れたので良かったです。
完走後に完走メダルをかけ、記念写真も撮ってもらいました。
その後荷物受け取りのテントに移動しましたが、遠い遠い。
意識が遠のきました。
さらに、着替えのテントでは足が固まってしまい靴も脱げず、土の上に座り込んでしまって、それでも着替えられずに四苦八苦です。
30分くらい着替えに使ってしまい外に出るとバスももうすっからかん。
良かった当日にバスで帰るようにしなくて・・・。
そこから電車でホテルのある駅まで行き、ホテルで祝杯をあげようとしましたが、気持ち悪くてサラダくらいしか食べれず。お酒は飲めず。
オフロに入ってマッサージして、ゆっくり寝ました。
翌日はさらに足が固まってしまい、当初は近くの龍岡城を見て帰る予定でしたが、歩くことができず新幹線で直帰しました。
駅の階段が本当に辛かったです。
さらに駅から家まで普段は10分で歩けるところを40分かかりました。
結局、翌日も胃腸がやられていてほとんど食べられず、二日目・三日目も駄目でした。
ちゃんと食べられるようになったのは五日目くらいからです。
筋肉痛の方は太ももが三日間、膝が5日間、ふくらはぎが七日間かかりました。
ここまでダメージを受けたのも初めてです。
完走率は男子66%、女子64%だそうで、本当によく完走できたなと思います。
完走後1週間、未だに達成感よりも疲労感のほうが強いのですが、徐々に達成感も出てきました。
とりあえず、今言えることはもう二度と野辺山は走りたくないなぁということかと思います。
今の限界を出し切りましたので、満足です。
ありがとうございました。
子供たちが完走を祈って作ってくれたお守りです。
バッグに入れて走っていましたが、馬越峠で完走が出来るか時間との勝負になったときにバッグから取り出し首にかけて走りました。
非常に心強かったです。