いよいよ蘇武岳へ。
これまで蘇武岳を想定して練習をしてきましたが、やはりすごい。
40㎞走ったあとの蘇武岳の練習は無理ですね。
脚をかなり使ってしまっている状態でこの坂はきつすぎます。
7㎞以上続く上りは体力も精神力も奪っていきます。
さらにここにきてかなり雨が降ってきました。
景色も真っ白で何も見えない状況です。
奥多摩周遊マラソンの時は雨に救われて復活しましたが、今回は変に寒くなってきてしまったり、足も吊り始めました。
5㎞上った当たりでふくらはぎが両足吊りだして、その後は太ももの裏。
少しずつ傾斜や緩くなってきて、ここは走らなければというところで走れません。
蘇武岳は頂上に着いてからの縦走が上り下りあり、かなりきついコース。その先を考えるとこのままでよいのか不安になりました。
目標時間から大幅に遅れているわけではなく、坂道も歩きになってしまうからこれくらいかかるだろうという時間もほぼ合っているのですが、足の状態がどんどん悪くなってきます。
昨年と同じことになるのではないかという精神的不安が強くなります。
エイドは最小限の時間にしようと水分補給のみで、蘇武展望台ではトイレに行きましたが、おしっこがあまり出ませんで、色がとんでもなく濃くなっていました。
これはアカンやつですね。
でもどうしようもないので、そのまま進みます。
少し行くと最高標高地点です。
ここからが下り基調。
走れるか不安がありましたが、持ってきたロキソニンやら芍薬甘草湯やら、メダリストの粉やらを全部投入したら走れる状態に戻ってきました。
とにかく、雨と霧とで景色が真っ白。
10m先は見えません。
これは良いのか悪いのか。
まぁ走るしかないので頑張りました。
なんとか折り返し地点の第三関門、蘇武白菅山に到着です。
こちらでは昨年はすでに売り切れていた但馬牛の焼肉が置いてありました。
今年はしっかり食べることが出来て満足です。
第三関門のこの場所は55.75㎞地点です。
しかし私のガーミンではまだ54.6㎞と1㎞以上の開きがありました。
ただ、これまで他のマラソン大会でも途中の距離は開きがあるけどなぜか最後には距離が合ってくるという不思議な現象があったので、これで安心はできません。
ガーミンでの55㎞は目標時間よりは3分遅いペースです。
しかし、表示上は8分速いペース。
この1㎞以上ガーミンと異なる表示が最後まで続くことを祈っていました。
折り返してからも、上り下りのつらいコース。
特に戻りは上り基調になるのでかなり厳しいです。
昨年は60㎞地点で心が完全に折れてしまいましたが、今回は何とか持っています。
早歩きを継続できているだけで十分です。
63.5㎞地点となる蘇武岳折り返しの頂上はガーミン上は62㎞ちょっと。
すごい得した気になりました。
まだ先だなと思っていた頂上、ホワイトアウトしてあまり見えなかったこともあり、急に頂上に着いたことで、一気に走る気力が復活します。
ここからは下りです。
展望台のエイドではトイレに寄りましたが相変わらずあまり出ず、諦めて一気に下りました。
この下りがものすごい調子がいいです。
もう足をつるのではないかと不安はありましたが、その時はその時だと変にブレーキをかけずになるがまま落ちる感じで下っていきました。
5分30秒/㎞を切るペースでずっと降り続けます。
ものすごい多くの人を抜くことが出来ました。
そういえば、国道ランナーもyoutubeでこの下りを「この界隈最速」と表現していたなぁと思いだし、私もまさにこの界隈最速だなぁという気になりました。
この下りで精神的に一気に立ち直り、自信がでてきました。
完走が見えてきたのもこの下りです。
下りの女郎滝は一旦止まって写真を撮ります。
上りでは精神的に余裕が全くありませんでしたが、下りは余裕がありました。
脚の状態を確認して再度走ります。
下りが終わってしまって本当に残念です。
下りきってから村岡高校入り口までの平坦な道は7分/km以上でゆっくりと走ります。
というか、これが限界です。
それでも、7分台で走れれば十分という気になりました。
そして、いよいよ76㎞の関門へ。
14時45分でしたので、9時間45分と制限時間の10時間30分から45分も余裕のある時間で関門をクリアしました。
昨年は11時間19分でこの関門で終了しました。1時間30分以上も早く来ることが出来て大満足です。
ここで、念願のおにぎりをもらい、さらに預けていたスペシャルドリンクを飲んで気力を復活させます。
実際この76㎞地点はガーミンだと74.65㎞でした。
1.35㎞も開きがあり大丈夫かなと思ったのですが、まぁここまでくると最後まで距離は短いまま終えるのではないかと期待してしまいました。
残り24㎞が4時間以上あると思うと、かなり気持ちに余裕が出来ましたが、またあとで後悔します。